今回は、副業についてお話させて頂きます。
私のクライアントさんには、副業の選択肢について相談される方もいます。
私自身もサラリーマンをやりながら起業をしました。
つまり副業になります。
そんな私の経験から、会社での仕事との違いについて解説します。
この記事を読んで、「副業を始めてみよう!」そう思う方がいれば幸いです。
この記事で伝えたいこと
企業勤めには仕事の幅に限界がある
企業勤めをしていると仕事の幅に限界を感じることが多々あります。
特に私の場合、連結20万人以上が働いており、それぞれが違う分野のエキスパートとして活躍しています。
私自身は、北米の戦略業務に携わっているため、かなり広い分野の知見を必要としますが、それでも全ての部門の活動を把握する情報量は得られません。
例えば、一口に戦略業務と言っても、
開発戦略
購買戦略
事業戦略
品質戦略
製造戦略
営業戦略 etc…
実は多くの部門が戦略部門を抱えており、どの部門も独立して将来を考え企画立案をしています。
これに加えて、各国に別法人(会社)があるわけで、この別法人にももちろん戦略業務があります。
私も一つの北米戦略を担っているに過ぎません。
これらを全て統括するのは本社の社長くらいではないでしょうか。
というのも、この戦略一つずつに担当の役員が配置されているため、役員の上となると社長しかポストが無くなるからです。
つまり、大企業における仕事の幅には限界があります。
偉くなれば会社全体を動かせると思うかもしれませんが、大企業勤めですとかなり偉くなったとしても領域別で動かしていくことになります。
領域別と言っても数万人に一人のトップ達ですので、その責任はとても重いです。
しかし、会計や経営も知りたい、新事業創出にも携わりたい、こういった希望がある場合、少し規模を抑えた企業を選択すべきです。
仕事の幅の限界以外にも、時間の限界があります。
「寝る間も惜しんで働くことだってできるじゃん!」とお思いになるかもしれませんが、そういう意味の時間の限界ではありません。
本当の時間の限界は“期限”になります。
「もっといい企画が出てきそう・・・」と思っていても期限には限りがあります。
徹底的に何かをやってみたいと思っても、企業は人と人が繋がっているため自分の都合で期限を変更するわけにはいかないのです。
もし私が、
「もうちょいでいい案が出そうだから1カ月待って!」
と言ったら、その後の工程の人の予定が全て1カ月遅れます。
こだわりたい事、ベストを尽くしたいこと、それを全て期限内に終わらせる必要があります。
自分では95%の出来でも、期限前には提案しなくてはなりません。
これが企業勤めにおける時間の限界になります。
最後にやれることの限界です。
仕事の幅の限界と似ていますが、やれることにも限界が発生します。
これはチームで仕事をするときに感じることです。
例えば、私があるプロジェクトのリーダーとなり、30人のメンバーと共に目標を達成したいと考えます。
リーダーとして、スケジュール管理やタスク管理、業務指示やアドバイス、多くのことをこなすわけですが、各仕事はメンバーに任せなくてはなりません。
メンバーの能力を見極め、適材適所の仕事を与える。その結果を期限までに刈り取る必要があります。
多くの仲間がいればいるほど、新しいアイデアや、想像していなかった結果が生まれます。
しかし、その反面、「自分が30人いれば、もっと良くできたのに・・・」と、もどかしい気持ちになる時もあります。
つまり、リーダーだろうがメンバーだろうが、各人のやれることには限界があるのです。
リーダーが全ての業務を行うわけにはいきませんし、自分の理想だけを追求していたらチームが停止する可能性もあります。
スティーブジョブズ氏だって、あまりの個性の強さに“自分の会社”を一度追い出されたことがあります。
私自身は、こういった仕事が長かったこともあり、人に任せることにも価値を見出していますが、こだわりが強ければ強いほど、この問題に悩むことになります。
これが企業において “やれること” の限界です。
副業で得られること
では、副業で得られることはなんでしょうか?
私にとっては得られたのは、自分で生きている充実感と楽しみです。
もちろん副業でお金を得られるということもメリットです。
やはり安心感はあります。
ですが、私が個人向けコンサルティングを副業として始めたきっかけは、
「お金を稼がなきゃ!」という理由からではなく、
「このままサラリーマンで人生を終えたくない!!」
「社畜はイヤだ!」
という気持ちからになります。
もちろん!お金は大切ですし、大好きですよ(笑
それがモチベーションになることも事実です!
でも、それ以上に
「誰かの役に立っている!」
「悩んでる人の背中を押してあげられた!」
この実感が副業で得られたのが一番大きな収穫だと私は考えています。
サラリーマンをやっていると、
「ちょっと今日は疲れてる。」
「今日はちょっと頭が働かない。」
正直な話、私も年に数日、エネルギー不足を感じるときがあります。
「パフォーマンスが落ちてる日だなぁ」ということもあります。
会社勤めの身って、そんな日があってもお給料は変わりませんよね?
毎月決まった日に一定額が振り込まれます。
会社側は社員のパフォーマンスに浮き沈みがあることも理解したうえで雇用しているので、会社の業績が急激に落ちることはほぼありません。
しかし、副業は違います。
全て自分の行動が収益に直結します。
私の場合、
・ブログのネタを考え記事を作成する
・サイトを改善する。
・閲覧者が少ない場合ナゼなのか分析し改善する
それに加えて、
・コンサルティングを依頼して頂いたクライアントさんの問題解決を検討する。
・実際に面会し一緒に戦略を立てる
・学生に社会のしくみを教える
これら全てサボれば収入減につながってしまいます。
何もやらなきゃ何もおきない。
時間が解決してくれることはありません。
時間が減ったという事実だけが残ります。
この体験は、会社勤めの人であっても良い経験となります。
自分の時間が自分のものであることが理解できます。
そして、経営者側の思考も身に付くため、仕事のパフォーマンスも上がります。
私自身、コンサルティングを仕事とするようにしてから、自身のパフォーマンスも上がったと実感しています。
企業勤めで給与が振り込まれたとき、「なんでこの金額を貰っているだろう?」そんなことを感じたことはありませんか?
別に私の収入を自慢しているわけではありませんよ!
月収/年収の多い少ないには関わらずです。
「いっぱい働いたのにこれだけしか!」と思う人もいるかもしれません。
「今月頑張ってないのにいつもと同じ金額もらえた!」という人もいるでしょう。
私はこの固定給って、生きている実感が少ない感じがしていました。
なんだか、延命されているような気分になる時がありました。
アメリカで働いている現在、それを特に感じています。
ボーナスをもらった時でさえ、なんだかわからないけど振り込まれている感覚です。
なぜなら、ボーナスは日本の口座に振り込まれているから。
アメリカで生きているのに、違う国の口座に、決まった日に振り込まれている。
ボーナスの金額も会社内のポジションで決まり、同じポジションであれば、成果を出した出さないに関わらずほぼ同じ。
もちろん、評価Aをもらうと増額といった制度はありますが、ベースの金額は決まっています。
贅沢な悩みだと言われてしまえばそれまでですが、なんとなく、給与と充実感のバランスが取れない感じがありました。
しかく、この副業を始めて大きく考えが変わりました。
毎日、本業の仕事を真剣に取り組み、帰ったら副業のことを考える。
本業においても、今、自分はこの給与に見合う成果を出せているかを考えるようになり、そんな思考が副業にもフィードバックされます。
そして、副業の方で成果が出ると、本当に生きている充実感があります。
人の役に立つ/関わった人が前向きになる
こんな実感を得られる個人向けのコンサルティングは私の人生を充実させてくれました。
副業を始めようと考えるとき、自分が何に充実感を感じるかを考えて仕事を選択してみてください。
うまくいかない時も、乗り越えることができます!
上の記事と共通点がありますが、
「何もやらなきゃ何もおこらない」
私自身が全てをコントロールできるのがこの仕事です。
サイトのデザインも、記事も仕事の量も全て自分でコントロールできるのです。
会社はチームで働きます。
リーダーになっても全てを自分の思い通りにすることはできませんよね?
本当はこのデザインが気に入らない、自分だったらこの仕事は一週間早くできるのに・・・
チームでの仕事はもどかしい思いをすることもあります。
もちろん、仲間の成長やメンバーの個性を活かした高いアウトプットも期待できるので、人と人が交わる会社での仕事も大好きです。
でも時々、自分で全てをコントロールしてみたいという気持ちにもなります。
副業は全て自分の自由です。
自分が全てをコントロールします。
デザインが下手なのも、記事が面白くないのも自由です!
ちょっと休みたければ休みましょう。
休んだら収益に繋がらないと理解すればいいんです。
これはとても新鮮な気持ちを得ることができます。
サラリーマンでは絶対に味わえません!
デザインがうまくならない
使いやすいサイトを考えなきゃ
もっと文章を読みやすくしなきゃ
自分の足りない部分を知ることは成長にもつながります。
毎日、改善を考える思考も身に付きます。
そうやって改善した結果、サイトの閲覧者が増え、新たなクライアントと出会えたとき、とてもテンションが上がります。
営業も広報もプロジェクトも財務も全て自分でやっているのですから!
本日は、副業の利点についてお話しさせて頂きました。
この記事を読んで副業を始めてみたいと思う方が一人でもいらした嬉しい限りです。